「私の患者のほとんどは、チェルノブイリ事故処理作業者であり、私は、彼らの治療に従事すると同時に、チェルノブイリで被曝した人々や職業上放射線被曝をした人々に医療面での助言を与えています。したがって、今回の研修で得られる知識は、私の医師としての日々の活動のなかで有効に活かせると確信しています。
その他に私は、医学部学生やファミリー・ドクターを対象に放射線が健康に与える影響(臨床・血液疾患・免疫疾患)についての講義や実習を行っていますが、日本での研修成果を活かして、講義内容をより良いものにしていきたいと思っています。 さらに、放射線被曝がチェルノブイリ事故処理に参加した人々の早期老化にどう影響するかについての研究を継続したいと望んでいます。放射線被曝の影響をどう評価するかという問題は、世界中で広範に原子力が利用されている今日、きわめて現実的な問題です。 私は、放射線障害の最新の評価手法を学び、放射線の影響の病原をよりよく理解し、医療面でよりよい支援ができるようになることを希望しています。」 |