チェルノブイリ・ヒバクシャ基金御中
日本の親愛なる友人の皆さん!
ラトヴィアのパウラ・ストラディンス医大病院職業病放射線医療センターは、2008年に皆様の基金より多大なる金銭的援助をいただきました。私たちは、センターの医師ならびにラトヴィア・チェルノブイリ協会が皆様方の援助と支援にたいして深く感謝していることをお伝えしたいと思います。
医師であるナタリヤ・クルヤネとエレーナ・レステにとって、放射能影響研究所(RERF)での研修は、ハイレベルの研究室で先進的な研究技術を駆使して研究を行うという大きな可能性を提供するものでした。二人の医師は、放射線被曝の後遺と分子生物学の先進的研究手法についての多くの新しい情報を得ることができました。また彼女たち自身で多くの実験を行ったことも大変有益でした。その結果、彼女たちは、新しいスキルを習得し、それをこれからの臨床・研究活動に生かしていくことができます。二人は、これらの新知識を生かして、医学部学生や職業病の医師のための講義内容を改善することができます。放影研とHICAREのスタッフの皆さんは、二人の医師に、大変親切に支援の手を差し伸べてくださいました。この研修はとりわけて若い研究者にとってはきわめて有益です。なぜなら、放射線分子生物学の新分野を研究するすばらしい機会を提供してくれると同時に、他の科学者との多くの新しいコンタクトを得ることができるからであり、これらすべては、重要な研究活動を始める第一歩を踏み出すのに多いに役立つからです。ナタリヤ・クルヤネ医師とエレーナ・レステ医師は、チェルノブイリ・ヒバクシャ基金、HICARE,放影研が、こうした日本での研修の機会を与えてくださったことにたいして深く感謝しています。
ラトヴィア・チェルノブイリ協会のアーノルズ・ヴェルゼムニエクス会長とマリス・ソップス副会長は、日本を訪問し、日本の文化・伝統を学ぶという忘れることのできない機会を与えてくださったことに深く感謝しています。
二人は、すばらしい訪日のプログラム、そしてとりわけて、チェルノブイリ・ヒバクシャ基金の皆様のご親切とおもてなしに心から感謝しています。今回の訪問で彼らが学んだ最も重要なことは、日本で被爆者支援がどのようになされているかについての情報でした。この情報は、ラトヴィアでチェルノブイリ事故処理作業者サポートのために同様の制度を作り上げるのに役立つことでしょう。二人はまた、日本の人々とチェルノブイリ・ヒバクシャ基金が核事故を世界からなくすために取り組んでおられる活動についても学ぶことができました。
パウラ・ストラディンス医大病院 職業病放射線医療センター代表
マイヤ・エグリテ
(翻訳:山下 史)
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